2023年10月26日

漆器の洗い方と取り扱う際の注意点

漆器の洗い方と取り扱う際の注意点

漆器は取り扱いやお手入れが難しいと先入観を持っている方もいらっしゃると思いますが、そんなことはありません。
こちらでは漆器の洗い方と取り扱う際の注意点をご紹介致します。

漆器の洗い方

漆器は紫外線や極端な乾燥や湿気、急激な温度変化に弱いです。
そのため食器洗浄機にかけたりせずに、ガラスやプラスチック製のグラスや陶器の皿を洗うのと同じように、普通の食器用洗剤とスポンジで手洗いをしてください。漆の塗膜には汚れを落としやすくしてくれる成分が含まれていますので、器にこびりついた汚れも10分ほど水につけておくと、優しく手洗いするだけで簡単に落とすことができます。

その際に気をつけたいことは、あまり長時間水につけ置きしないことです。
水分の過剰な浸透は、塗膜が剥がれてしまう原因となります。また、塗膜を傷つけないためにも、ガラス・陶器のような堅いものや先のとがったフォークやナイフとは別にして洗うことをおすすめします。
洗い終わりましたら、水道水に含まれるミネラル分が乾燥して白く残らないように、布巾で水分をしっかりと拭き取ることが大切です。

漆器を取り扱う際の注意点

急激な温度変化にも弱い性質があることを考えると、直火やオーブン、電子レンジにかけることはやめましょう。
塗膜や木地が傷み、ひび割れや色が剥げてしまう原因となってしまいます。揚げたての食材を盛りつけたいときには、盛りつける前に天紙やクッキングペーパーで油をしっかり吸収させる、野菜の葉を下に敷いてから盛りつけるなどすると良いでしょう。そうすることで、見栄えも良くなりますし、漆器への直接的な熱の伝達を軽減してくれます。

また、紫外線にも弱い性質から直射日光に長時間さらさないようにする意識も大切です。
漆器を直射日光に長時間さらしていると、変色して漆器の質を落としてしまう可能性があります。なるべく日陰で保管するようにしましょう。また、夏場の車中は急激な温度上昇も考えられるので、漆塗りの重箱を使ったお弁当を持って出かける際にも注意が必要です。

当店は普段使いの器として皿、盆、小鉢、お椀などを通販でご用意しております。
どの商品も漆器の素晴らしさを感じられる仕上がりになっており、手作りならではの温かみを感じることができます。
普段使いの器以外にも、生ける・飾るなど最適な幅広い用途でお使いいただける漆器や仕上げに工夫を凝らした創作漆器もございます。通販で漆器をお探しでしたら、ぜひ当店をご利用ください。